パナソニックの電動アシストマウンテンバイク XM1に試乗することができましたので状況をお伝えしたいと思います。
試乗した結果として、
とにかく凄いアシスト!
どんな時に凄いか?というと、やはり登り坂を登る時です。
もう少し具体的に言うと、
”軽いギヤを選択して、HIGHモード”にした時です。
まだ、ピントこないですよね。
通常の電動アシスト自転車でも、”軽いギヤにしてHIGHモード”にすれば、坂を軽く登れるじゃないか!
と言われてしまいますよね。
確かにペダルは軽い状態で登れます。
でも
そこからもう少し早くペダルを回すことは簡単にはできないですよね。
XM1はそれが可能なんです!
ペダルを早く回しても、加速してくるぐらい、もりもりとアシストが追いついてくるんです。
それが今回の新開発ユニット(モーター他)なんです。
これを伝えるならキャッチフレーズも、
”新開発のスポーツドライブユニット搭載により、スムーズで爽快なアシスト感を実現”
のような上品な感じでなく、
”登り坂 最速モデルスペック!
新開発のドライブユニットで、高回転フルパワーアシストを実現”
などでもよかったかもしれません。
通常のユニット(モーターや軸)だと、その早く回せる性能がないため、ゆっくりは軽く回せるものの、それ以上スピードを出すには、自らこぐ力が必要になってくるわけで、そうならずにぐんぐん回せるのが凄いところになります。
実際、どんな坂で試したかというと、写真の傾斜があるヨドバシカメラのコースです。(コースというか地下駐車場なんですけどね。)
写真は上から見た視点からですが、下りはブレーキをしないと、危ないぐらいの坂になります。(10度くらい)掲示もブレーキをするようにかかれています。この急な坂を、軽いギアを使い、スピード感がある状態で登ってこれました。
バッテリーは写真のとおり、まだこの時点ではサービス価格(単品価格)もきまっていない状態でした。
フリーにするとすぐにサスペンションが沈む状態、ロックするとかなり抑えられた沈み込みになりました。(沈み込み0にはならない。)
推奨はされていないかもしれませんが、ロックからフリーへ変更するのは走りながらも充分可能だと思いました。
メーターは、YAMAHAのYPJシリーズと同様に、電源スイッチも兼ねており、簡単に取り外せるものでした。盗難防止の為に、停車時はそのメーターを取り外して、乗車時には装着して電源スイッチを押すことになります。
「ナイトモードボタン」
これは、室内でも電気がついていると、みにくくなるぐらい減光します。夜間には充分な光(表示がはっきり見える。)になるでしょう。
「HIGHモード一発切り替えボタン」
坂を急に登るのに、ギヤを軽くするのと同時に、アシストを強めたい時に、アシストオフの状態だとボタンを3回押してアシストオフ=>エコ=>AUTO=>HIGHに切り替えることになりますが、この切り替えボタンで、アシストオフ=>HIGHへ1ボタンで切り替えられます。
これらの機能のフィーリングは特に違和感なく、使えるものと思います。
見た目はタイヤが27.5インチを装着しているのですが、思ったよりはコンパクトに見えました。21kg台の車重で電動アシスト自転車の中では軽い方で、走行フィーリングも電動があるので重さを感じさせない走りができました。
やはり、登り坂がすばらしいアシストをするので、川沿いの未舗装路や山道も走ってみようと思っている方だけでなく、坂が多い地域の移動が多い方も要注目になります。
現時点では、日本に3台しかなく、一般の人が試乗できるのはこの1台のみのようです。発売日が近く、もう少し試乗がしやすい環境になって良さが広まってくると、初年度200台の販売予定では、高価でもあっという間に到達してしまうかもしれません。MAX生産能力は360台/年です。迷っている方、迷える財力のある方は予約をしてしまった方がよいかもしれません。
さいごに、要望としては、この新開発ユニットはXM1だけに使わず、他の車種にも今後使っていって欲しいと思います。もちろんその予定とは思いますが、、、。
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ねらい
国内初の本格電動アシストマウンテンバイクの試乗でのフィーリングを伝えて、迷われている方への情報源となること。
<メモ>
試乗日:2017年7月23日(日)
場所:ヨドバシカメラ 新宿西口