XDS SURGE(XDSサージ)
写真は、「XDS」の『SURGE(サージ、BLACK)』です。写真をぱっと見てどうでしょう?
ちょっとかっこいい自転車ぐらいに見えた方もいるのではないでしょうか?
実はこれ、イーバイクです。イーバイクの定義は下記記事参照下さい。
イーバイクなので、この自転車にはバッテリーとモーターが備えられています。
イーバイクをある程度知る方でも、この写真からバッテリーが目立たないデザイン、本体フレームの溶接が目立たない造形などから、大分値段が高いのでは?と思われることでしょう。
最新ネット通販の価格は下記を参照下さい↓(画像をクリック下さい。)
なんと、税抜きだと15万円を切る価格です! 興味を持たれた方もいるのではないでしょうか?
1.作っているところは、どんな会社?
2.見た目だけでなく、どんな部品が使われている?
3.乗り味はどう?
こんなところが気になると思いますので見ていきましょう。
1.作っているところは、どんな会社?
作っているところは、「XDS」という自転車メーカーです。
1995年に中国で設立されました。
2016年には、日本法人として「Xds-Japan」設立。 日本市場向けにXDSブランド車販売とOEM受注を開始しており、サイクルモード2019でも展示を行っていました。
サイクルモードなどのイベントで知名度を上げ、さらなる拡販を狙っていることでしょう。
「XDS」は中国が母体で、自社工場も持っています。またカーボンファイバー製造、アルミ加工技術もあり、企画→開発→製造→供給(販売)→アフターサービスが行えます。
ということは、別のブランドから、こういう自転車を作って欲しいと言われてもそれを作って渡せることができます。いわゆるOEM供給ができるメーカーということです。
工場の能力は年間最大500万台ということで、日本の年間販売台数が約700万台とすると、相当高い能力を持っていることがおわかりいただけるでしょう。2015年には世界へ250万台の出荷台数ということで、実はあなたの乗ったことがある自転車も「XDS」で作られたものかもしれません。
「自分のは〇〇ブランドの自転車だから違うなあ〜」と思っていても、作っているメーカーは隠れていることが多いのでわからないことも多いです。
2.見た目だけでなく、どんな部品が使われている?
見た目が良いのはわかったけど、どんな部品が使われているのか?気になる方もいるでしょう。
まず、電動アシストユニットです。上の写真はサイクルモード2019の「XDS」の展示の様子ですが、「BAFANG(バーファン)」のブースで展示されていました。ということは、電動アシストユニットは当然「BAFANG(バーファン)」です。
「BAFANG(バーファン)」は、欧州では販売実績からすでに名の知れたメーカーになっていますが、日本国内での販売車でも「Benelli(ベネリ)」を皮切りに各ブランドが採用をし始めました。
アシストするモーターはリアハブタイプ(後輪の中心部分)で、スイッチは下記の写真のタイプになっています。(H400B)
速度表示に別途スピードメーター、夜間走行時にライトを購入する必要があります。昨今は安価な物も多いので、まずはそれを利用するのも良いでしょう。(メーターのおすすめはこちら)
バッテリーは7.4Ahとなっています。日本国内のよくある標記だと10.6Ah相当となります。一度に走る距離が30km以上だったり、坂がよっぽど多いところではない限りは問題ない容量でしょう。もう少し具体的に言うと、普段、通勤通学、買い物などで自転車を使っていて、これからちょっと遠出やサイクリングを楽しみたいなと思っている方には充分な容量でしょう。
(計算方法、経年劣化イメージ、用途詳細などは下記記事参照下さい。)
また、フレームの造形はかなりヤバいという表現になるでしょう。(良いという意味です。)アルミフレームの溶接の継ぎ目処理が非常に綺麗です。このフレームだけで日本のブランド(NB(National Brand))も、まずいな、、、ということになろうかと思います。
その他、フロント(前)の部分のサスペンションは、「XDS」オリジナルのようですが、変速は「シマノ」、タイヤは「KENDA」、ブレーキは「TEKTRO(テクトロ)」と一般的なメーカーのものになっています。各パーツのグレードも用途からすると充分と言えるでしょう。
3.乗り味はどう?
試乗コースはゴムのシートが乱れている部分があって、それがちょうど段差を試すのによかったのですが、そういう場所を通っても乗り味も硬すぎずに違和感なく乗れました。アシストも充分で、「BAFANG(バーファン)」の電動アシストユニットなので耐久性にも問題ないでしょう。 車体重量はフロントサスペンションの電動アシスト自転車にしては通常の21.7kgです。重さは感じなかったですが、街乗りの舗装路だと少し空気を多めにいれて転がり重視で乗るのがよいでしょう。(試乗車が少し空気が抑えめだった可能性があります。)
タイヤのチューブのバルブ(空気入れをとりつける部分)は一般的な英式ですので、それ自体を変更するのは手間がかかりますし、もったいないので、下記のエアチェックアダプターを付けて米式にして、空気圧は管理しながら乗りたいものです。(詳細は下記記事参照願います。工具いらずで簡単に変更できます。)
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
サイクルモード2019では、電動アシストスポーツモデルのエントリー的な10〜20万円のクラスも、用途に応じたモデルが出てきました。今回紹介した「XDS」『SURGE(サージ』は、その一つになります。(他メーカーは別途紹介予定です。)
もちろん「XDS」ブランドにこだわれば、すぐに候補にしてもらってもよいのですが、そうでなければこの後公開する記事も是非参照下さい(スクープネタあり)。
自社工場を持つブランド名がどんどん広まる流れは今後もあると思います。有名ブランドより知名度はなくても、企画の柔軟さ、価格の優位性があるからです。注目のブランドの一つとなるでしょう。
(↑カラーはホワイトもあります。価格、在庫状況は画像クリックし確認下さい。)
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(XDSへ提案)
XDS(SHENZHEN XIDESHENG BICYCLE CO.,LTD)は、2015年に中国軽工業トップ100に入選したということで、規模的にも大きく、技術的にも高いと思われます。更なるイメージアップのために、ISOを取得をすることで品質的にも管理されているイメージを持たれるでしょう。手続きも面倒で工数もかかると思いますが、チャレンジすることをお勧めします。