うちの旦那 通勤用にかっこいい電動の自転車があると急に言ってきたのよ!
そうね。うちのパパならわかるかも。
ああ、いくつかあるけど、「あさひ」のやつですね!
あの街によくある自転車屋さんの?
そうですね。PB(プライベートブランド)を出しているんですよ!その『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』だと思います!
そうなんですね。ぜひもう少し詳しく教えて下さい!
はい。喜んで!
「あさひ」とは?
自転車の”あさひ”と言えば、ご存じ、街でよくみかける自転車店舗「サイクルベースあさひ」を運営している「株式会社 あさひ」です。東証一部に上場しており、日本最多の自転車店舗を保有しています。
そんな「株式会社 あさひ」は、商品供給事業といういわゆるPB(プライベートブランド)の自転車を生み出している部署があります。
電動アシスト自転車も、PBのママチャリモデルの『エナシスフィール(こちら)』、子供乗せモデルの『エナシスベビー』、折りたたみミニベロの『アウトランクe』のモデルを投入しています。
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順に『エナシスフィール』,『エナシスベビー』,『アウトランクe』
「LOUIS GANEAU(ルイガノ)」の総販売代理店権を取得することによって、電動アシスト自転車『ASCENT(アセント)』シリーズや『AVIATOR(アビエイター)』の販売をしたりと企業戦略的に動いているように見えます。
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「ルイガノ」『ASCENT city』
今回、下の『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』を投入してきました。これは戦略的に導かれ登場したものと思われます。
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『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』のユーザー
前から電動アシスト自転車に興味を持っていたが、『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』の外観を見て、通勤、通学などに使ってみるのもよさそうだ! この自転車って手に入れてよいんだろうか?と思われた方も多いのではないでしょうか?
普段自転車は乗ったりするものの、市場でどんな電動アシスト自転車が他にもあるかも、忙しくて調査しきれていない方も多いことでしょう。
そういう方だと、各カタログに乗っているアピールポイントや特徴が、どれだけ良い物なのか?、このモデルにしかないものなのか?などが、つかみとれないと思います。
そんな方へ今回はお伝えできればと思います!
『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』の特徴
With コロナと言われるように、COVID-19の感染リスクを考慮すると、通勤、通学は、公共交通機関より、乗用車、バイク、自転車の方が適していると言えます。さらに、巣ごもり生活で体を動かす機会が減ってしまった方などに、自転車が注目されています。
そんなタイミングで、今回「あさひ」が、まさに通勤用の名前そのものの『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』を投入してきました。
まず、下記のような特徴(ポイント)があります。
1.グッドデザイン賞!
2.クラス初の油圧ディスクブレーキ
3.大容量バッテリー+USB給電
1.グッドデザイン賞
このモデルに目が留まった方は、まずデザイン性に惹かれたことでしょう。自転車本体(フレーム)の形状や、カゴの六角形のデザイン、タイヤを覆う面積を増やしながらも一体感を持たせたフェンダー(泥除け)など、魅力あるパッケージになっています。
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このデザインの良さを後押しするよう、「2020年度グッドデザイン賞」を受賞しています。デザインやコンセプトを明確に伝え、審査委員に判断された上で受賞となっているわけです。デザインの造詣に深い方にも評価されているわけですから、デザインに惹かれてからこのモデルを調べ始めた方が多くいても不思議ではありません。
この「グッドデザイン賞」は、電動アシスト自転車の例としては、2017年に「ブリヂストン」の子供乗せモデル『Polar-e(ポーラーe)』が受賞しています。(その他数モデルあり)
「ブリヂストン」『Polar-e(ポーラーe)』
『Polar-e(ポーラーe)』は、「2017グッドデザイン賞」受賞し、ロングセラーを続けています。
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今回、「あさひ」が「グッドデザイン賞」を受賞することは、元々自転車製造メーカーとしてのブランド力や知名度が高い「ブリヂストン」などの大手のブランドが受賞するより、ブランドイメージアップの効果が大きいといえるでしょう。戦略的に上手く進められていると言えます。
2.クラス唯一の油圧式ディスクブレーキ
油圧ディスクブレーキを搭載!と書かれても、ピンとこない方も正直いることでしょう。従来のブレーキはキャリパーブレーキやVブレーキなど、タイヤのリム(タイヤをはめている金属のわっかの部分)にゴムを押し当てて止まるタイプが主流でした。
昨今、タイヤの中心にディスクを装着し、そのディスクをブレーキパッドで挟みブレーキをかける構造のディスクブレーキが増えています。ブレーキの制動力を上げれるからです。細かいメリットデメリットは省略しますが、自転車より重い乗用車にも使われている方式ですから、なんとなくでも効きそうなイメージが沸くと思われます。
そのディスクブレーキの中でも、2種類あって、「機械式(ワイヤー式)」と、「油圧式」があります。その中でもレバーを軽く握っただけで、制動力を発揮できる「油圧式ディスクブレーキ」が装着されている!ということです。
しかも、この12万円(税抜き)クラスの電動アシスト自転車には、「油圧式ディスクブレーキ」装着は現状皆無であり、大きな特徴となっています。
ブレーキを軽いタッチで大きく制動力をかけれる「油圧式ディスクブレーキ」は、時にブレーキが効きにくくなる濡れた路面を走る時に重宝することでしょう。走る日を選べない通勤するサラリーマンにとって、非常にありがたいことでしょう。
ただ、皆さんがご存じの「シマノ」製はコスト的に不可能で、台湾メーカーの「TEKTRO(テクトロ)」製の物が使われています。
どうしても、通勤タイプは泥除け、ライト、カゴなど軽量タイプの電動アシストのクロスバイクより重くなってしまい、このモデルも例外ではありません。ですのでディスクブレーキ搭載はありがたいです。
3.大容量バッテリー+USB給電
この価格帯だとバッテリー容量も多いです。容量は400Whを少し下回った371Wh(従来の標記だと14.7Ah相当)は、12万円付近の価格帯のスポーツモデルは361Wh(14.3Ah)の「ブリヂストン」『TB1-e』のみとなります。(TB1-eに関してはこちら参照下さい。)
また、大手が現時点(2020年10月)で、このクラスで採用できていないUSB給電が可能となっています。(YAMAHAは『YPJ』クラスになると採用されています。『TB1-e』は給電不可。電動クロスバイク一覧はこちら)スマホやモバイルバッテリーの充電などに使えます。
バッテリーを動力のアシストやライトのみに使うのでなく、一般的なUSB電源の製品へ給電ができるのは、ありがたい人も多いことでしょう。
また、災害時などにもこのバッテリーがあればスマホ電源確保、ライト点灯など最低限のことには使えるので、奥様への交渉にも使うとよいのではないでしょうか笑。
その他、重量バランスのよいセンタードライブ(ペダル付近にモーター)、デフォルトでライト装備(バッテリーから電力供給するので電池不要)、到着後すぐに鍵をかけて動けるサークル錠(ワイヤー錠だと取り出しと、車体に通すのに時間がかかります。)など、必要なものは備えていると言ってよいでしょう。
ライバルのモデルは?
ライバルを見ていくとすると、通勤、通学用の走り重視のモデルや、同価格帯の電動アシストセミスポーツのモデルとなるでしょう。発売されているモデルから取り上げて比較してみましょう。
<通勤通学用カゴ付きモデル、通学12万円付近の大手モデル 主な仕様>
ライバルの自転車も実はそれなりに存在しているんです。上記表で各モデルでアドバンテージがあるものに□で囲みました。
上記ライバル2つをとりあげてみましょう。
「Ootomo(大友)」『E-Drip EDR-CR01』
「Ootomo(大友)」も、CYCLEMODE19(様子はこちら)で展示していたE-Dripシリーズを投入し始めています。『E-Drip EDR-CR01』は、実売7万円を大きく切る価格で市場投入をしています。
(最新の価格、在庫等は、↑画像クリックして確認下さい。)
カゴは装着されていませんが、26インチ折りたたみモデル『E-Drip EDR-CC01』もあり、このサイズの電動折りたたみは存在しません!価格も実売7万円弱と同等です。本題とは外れますが要注目のモデルです。
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「Maruishi(丸石サイクル)」『アーバニティクロスアシスト』
『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』と同じ系統のスイッチを装備しています。こちらは、MTB(マウンテンバイク)などの自転車のフロントサスペンションで有名な「SR SUNTOUR(エスアール サンツアー)」のロゴも入って明示しています。速度表示が可能なタイプで、USB電源付きが売りになります。
『アーバニティクロスアシスト』のデザイン、カラーが好みであれば候補となるでしょう。
価格は『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』より少し安価ではありますが、デザイン性、バッテリー容量などは、今後ブラッシュアップが望まれることでしょう。また、その他の違いとしては前輪が駆動することです。
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その他のモデルは、下の記事↓で解説しています。是非参照下さい。
どんな風に使うと良い?
もちろん、普段の通勤、通学にフルに使っていただければと思います。今まで電動アシスト自転車を使っていなかった方は、思ったより使える!と感じ、ライフスタイルを大きく変えるかもしれません。
また、一つ知っておいていただきたいことは、電動アシスト自転車なら、疲れた時には”ゆっくり惰性走行”も可能です。
”ゆっくり惰性走行”とは、こぐ力を10km/h付近(*)でアシストがたくさん働くようにして、自転車ならではの、こがない時間を作り惰性で走ったり、こぐ時もなるべく力を使わないで、風を受けながら走る走行です。(勝手に名付けています。)これならば、最低限の力であまり汗をかかずに済みます。
逆に、体を動かしたい時は力をかけて走ることで運動効果も得ることもできますので、普通の自転車より運動効果のレンジを幅広くできる(ゆっくり惰性←→運動負荷強)ことも知ってておくとよいでしょう。((*)日本の法律では、10km/hまでは最大2倍までのアシスト、それ以上の速度では24km/時まで倍率が落ちてくる必要があるため、10km/h付近でアシストがたくさん働くところで、こぐことを意味します。)
また、せっかくなので休日などには、『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』でサイクリングロードや、いつも車で行っているような場所へ行ってみるのはいかがでしょうか?
こいだ力がきちんと走りに伝わる感じがママチャリよりは確実にあるので、走る楽しさも味わえ、景色や街並みを楽しむことで、プチ旅行的な感覚も得られることでしょう。気分転換にも活用していただければと思います。
サイクリングロードでは、ロードバイクでトレーニングしている方とは自転車がそもそも違うことが一瞬でわかるので、気軽にサイクリングロードを自分のペースで長距離走れます。(左をキープして走りましょう。トレーニング中の方もさっと抜いてくれることでしょう。)信号が(ほとんど)無いので、都市にお住まいの方は郊外へ、郊外の方は街中へ繰り出すということも活用提案の一つとなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?たまたま『OFFICE PRESS-e(オフィスプレスe)』が目についた方にも、この自転車のポイントと詳細が伝わる内容にしたつもりです。
価格は税抜きで12万円を切っておりながら、充分な装備となっていて、かなり売れる可能性も秘めています。
2021/6/29追記 次回、納入時期が2021年10月上
新型コロナウイルスの影響を受け自転車需要の世界的な急増に伴い
もっとたくさんの電動アシスト自転車のスポーツモデルを知りたい方は下記記事を参照いただければと思いますが、たくさんあって迷ってやめてしまうのが一番もったいないです。やはり気に入ったデザインを優先させ、メリットを理解してすぐに手に入れて活用しましょう!