
イオンやヨーカドーで安い電動アシスト自転車あるわよね?

うん。 かなり安いのがあるよね。

買っても大丈夫なの?

気になりますね。早速いってみましょう!
「PELTECH(ペルテック)」って知ってる?
安価な電動アシスト自転車を作るメーカーは色々とあり、これから進出してくるメーカーもありますが、現状の注目の一つは「PELTECH(ペルテック)」です。
中国の工場を持ち、一定の信頼度もあると言えます。
なぜ?というと、下図の取引状況を見て下さい。
「PELTECH(ペルテック)」は、「イトーヨーカドー」、「イオンバイク」などの各社オリジナルの電動アシスト自転車を製造し、供給しています。これだけでも、日本の小売・流通業界のトップ2との取引がある=トップ2に取引先と認められた会社と言えます。
価格、品質、デリバリー(納入)をきちんと管理できている企業でないと、認められないわけですから、これだけでも注目に値されるでしょう。
さらに、「PELTECH(ペルテック)」ブランドのオリジナル電動アシスト自転車も、ネット大手の「AMAZON」、「楽天市場」、「ヤフーショッピング」、家電量販店「ヨドバシカメラ」で販売もされています。
「AMAZON」では、ミニベロ折りたたみタイプ「TDN-206」がランキング1位になったりと、気づいている人は気づいているという状況でしょう。
試乗したところ、アシストはもりもりとくるパワー感というよりは、ナチュラルなアシストです。本体重量も26kg24kgとこの手の自転車としては少し重いのですが、街乗りレベルなら問題ないでしょう。
これの他ママチャリタイプの電動アシスト自転車も多く手掛けています。
サイクルモードにも2018年に続き2019年にも出展していました。
イーバイク低価格戦略車
スポーツタイプのイーバイク(電動アシスト自転車)も用意しています。2018年のサイクルモードで予定していた価格よりは市況変動なのか2割程上がっていますが、依然として安価になっています。
2018年度に『bh bike』というネーミングで展示していましたが、昨年の記事(こちらを参照下さい。)で、老舗メーカーの『BH bikes』に似ているので避けるべきと記載したことが伝わったのか、「Peltech」のブランドで2019年12月に発売されることになりました。
2020年5月記載:大阪の実店舗で一部販売開始
TDA-710L(e-Cross)
『TDA-710L』は、10万円を切るe-Cross(電動アシストクロスバイク)になります。バッテリーはドリンクボトルに擬態化させた円状タイプで、アシストするモーターはリアハブ(後ろの車輪中央)にあります。
泥除けが付いて車体重量は17.5kgとこのタイプの自転車にしては軽く、通勤通学用途、ちょっとした遠出用にも使えるでしょう。
アシストは、ナチュラルな感触でした。
TDE-601L(e-MTBタイプ)
『TDE-601L』は、e-MTBタイプの電動アシスト自転車です。”タイプ”とつけたのは、カタログはMTB(マウンテンバイク)と記載はされているものの、実際は、街中や郊外の舗装路用途がメインで、山道を本格的に走るものではないと予測するためです。フロント(前)にサスペンションが付いていますが、乗り心地向上や、ちょっとした段差対応と考えてよいでしょう。
でも、デザインを見て下さい。昨今のトレンドであるバッテリーをフレーム内にいれた一体型デザインとなっていて、ぱっと見は電動アシスト自転車とわからないでしょう。
これが12万円で手にいれられるようになってきました。
電動アシストユニットは、先に紹介した『TDA-710L』と同じなのですが、トルクが太い感覚です。これは、タイヤが太い分アシスト制御プログラム(マッピング)を変えているためです。(自分らで自転車を製造しているため、こういったアシストの制御(味付け)も個々に変更ができるということです。)
『TDA-710L』『TDE-601L』の両モデルとも、今回の展示品の部品構成では別売りのライトを購入する必要があるでしょう。
安価なのも多いのでそこは大きな問題ではありません。(下記記事参照下さい。)

一つ懸念を挙げるとすれば、SWディスプレイが液晶で光らせることができないタイプです。暗いところでは速度表示などの確認ができない(あるいはライトを当てるなどをする必要がある)ことにはなります。
それでも、この価格でイーバイクを手に入れられるとなると、はじめてのイーバイクとして検討する方もでてくることでしょう。

その他、スタンダードなクロスバイクタイプ、ミニベロモデルなどもあります。
「PELTECH(ペルテック)」はこれからも安泰か?
では、価格優位性が特徴で日本市場に入り込めている「PELTECH(ペルテック)」は、これからも安泰か?というと、油断はできません。
2019サイクルモードでも多くの中国メーカーが電動アシスト自転車の展示を始めており、虎視眈々と動向を伺っている最中です。(一部は後日紹介予定)
価格、デザイン、ユーザーライクな機能を持つ自転車を投入かつ、メーカーとしての知名度、安心感のイメージを上げていく必要があるでしょう。
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(提案)
日本国内販売を先行しているメーカーとして、全国の自転車屋の保守契約を募集してはいかがでしょうか。なかなか自転車本体を売らないで喜んで修理などのサービスだけをしてくれる店というの少ないかもしれませんが、ネット販売市場が大きくなってきている中、無視できないと判断するお店もあることでしょう。
そういったお店に「PELTECH(ペルテック)」車両修理時は、車体番号を記載して修理内容を申請してもらい、わずかなロイヤリティを払うなどすれば、スムースに受けてくれるところも出てくるかもしれません。(その予算分が自転車価格に影響するでしょうが、それでも国内メーカーよりは価格的にアドバンテージを保てるはずです。)
もともと型式認定はきちんと取得した自転車を投入しているわけですから、街の自転車屋も通常修理費用での対応を断りにくいという背景はあるはずですので、検討されると良いのではないでしょうか。
他の中国のメーカーとの差別化を図るとなると、街の自転車屋とのタッグができると強くなると思われます。お店にペルテック修理取り扱い店のシールなどを貼ってもらえるともっとよいですね。昔ながらの方法ですが、ネット販売との組み合わせで新しいやり方ともいえるかもしれません。

後半、提案になってしまいましたが、「PELTECH(ペルテック)」は、今後も注目していきます!
追記)
イオンバイクには、「Peltech」 の他に「XDS」なども参入してきています。
