パナソニックは2017年から新型のスポーツ自転車を投入予定としていますが、更に進んだ内容が展開されました。
パナソニックは今夏にも国内初となる電動アシストマウンテンバイクを発売するなど新型のスポーツ自転車を順次投入し、同自転車事業を拡大する。
(中略)
子会社パナソニックサイクルテック(大阪府柏原市)が、電動アシスト付のマウンテンバイクのほか、フラットバーロードバイクなどの投入を検討する。
(日刊工業新聞より)
とあります。
”電動アシストマウンテンバイク”と、”フラットバーロードバイク”などの投入と書かれてあり、マウンテンバイクは2017年夏、フラットロードバイクも2017年後半か来年には販売されると予想します。
まず、”電動アシストマウンテンバイク”は、マウンテンバイクの形をしていても、山道を走るのに向かない性能のマウンテンバイクもありますが、今回発売されるものは、山道も走ることを想定した電動アシストマウンテンバイクと予想されます。
根拠は、”電動アシストマウンテンバイク”は、海外ではすでに認知されているジャンルで、その流れから日本に持ち込まれたのではないかと予想できるためです。
何がメリットかを考えてみても、山道の登りの部分をアシストしてくれれば、同じ体力なら、より長く山道を楽しむことができるでしょうし、興味はあるけど、坂登るのは体力的に厳しいなあ。。。と考えていた人への敷居も下げるなど、様々なメリットがあるのはが容易に予測できますね。
もう一つ
”フラットバーロードバイク” の販売が検討されているということです。フラットロードバイクって何?と思う方も多いと思います。
定義だと、
「ロードバイクのハンドルをフラットにしたもの(そのハンドルにするため、変速装置、ブレーキレバー、などが変更されたもの)」
になりますが、一般的に言われているクロスバイクといわれるハンドルがまっすぐなタイプの部類に入っていると言って良いでしょう。それでも、”フラットロードバイク”と言っているのは、よりロードバイクに近く、舗装路を高速に走れるイメージを持たせたい意図があると思われます。
実は、この”フラットロードバイク”と位置づけられた電動アシスト自転車は、パナソニックから2008年から発表されていました。ジェッターをそのまま5kg以上軽い15kg台にした電動アシスト自転車です。
えっ、それ欲しい!と思った方もいると思いますが、
約60~70万円でした、、、、。サイズ、色などオーダーできるものでしたが、やはり簡単に手に入れる価格帯ではありませんでしたね。
今後、販売検討されている”フラットロードバイク”は、手に入れることができる価格帯のモデルも用意してもらいたいものです。(下記予測表 YAMAHAのYPJ-Cの対抗など)
従来、子育て中の母親をおもな利用層とした電動アシスト自転車の販売を伸ばしてきた。国内の同自転車市場でのシェアは約4割の首位だが、競争は激化している。世界に目を向けると自転車の巨大市場である欧州は、体力に自信がない人でも長距離サイクリングが可能なスポーツ電動自転車が支持を集めており、日本でも普及が見込めると判断した。
(日刊工業新聞より)
この記事からも見ると、ようやく世間でも体力に自身がない人でも長距離サイクリングが可能なスポーツ電動自転車が支持を集めてきており、もう一度パナソニックは本腰を入れようとしています。
創業者 松下幸之助氏は、自転車屋の奉公から電気製品ビジネスを展開していったことからも、自転車と電気双方の融合となる電動アシスト自転車は、本来グローバルでもトップに君臨しているべき宿命もあるはず。
「まずは年間7500台の販売を目指し、ブランド力を高める」(片山栄一パナソニックサイクルテック社長)方針だ。
記事は、社長よりの方針で、「~ブランド力を高める」で締めくくられていますが、ライバル社の製品のいいところは柔軟に取り入れつつ、性能と価格のアドバンテージを常にとり続けられる体力ある松下グループのような、かっての企業イメージでブランド力をあげていってもらいたいものです。くれぐれも高級路線のみでのブランド力を向上させる方向には行かないでほしいですね。