まずは、下記の写真をご覧下さい!
すごいかっこいいなあ〜
はやそー。
あら、ロードバイクね。
そうだね。でも、これらは実は全部”海外で実際に販売されている”イーバイク(電動アシスト自転車)なんだよ。
でんどー? でも、でんちがないなぁ~。
うん。電池は「バッテリー」というんだけど、自転車の(フレームの)中に隠したり、わからないように付いてるんだよ。
うーん。わからないやー~。
バッテリーだけでなく、モーターもどこかわからないわね。
そうだね。モーターとその周辺の部分 いわゆる「ドライブユニット」も小型化したり、後輪のハブ(後輪の中心部)にモーターを搭載することで、わかりにくくなっているよ。
そういうことなのね。だからこれだけ洗練されたデザインになっているのね。
うん。それでは他のモデルもたくさんあるので見ていきましょう。
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海外の「イーバイク」の動き
日本国内では、「イーバイク」が続々と登場していて選択肢は増えてきています。
2018年の電動アシスト自転車は、国内で約55万台の生産が行われ、輸入を含めると約65万台の販売(独自計算による予測)と予測されます。
ただ、大部分がママチャリ、子供乗せタイプであり、スポーツタイプの電動アシスト自転車である「イーバイク」ともなるとまだ数万台のレベルと言えます。日本の自転車の年間総販売台数約700万台からすると1%にも満たない状況と言えるでしょう。
海外ではどうかというと、「イーバイク」が勢いよく伸びている状況で、トップのドイツではなんと2018年には98万台以上の「イーバイク」が販売されたということです。
「イーバイク」といえど、ママチャリっぽいのも含んでるんでしょ?
という声が聞こえてきそうですが、ドイツでの主な「イーバイク」のカテゴリーの割合は、
【ドイツ イーバイクカテゴリー別割合(2017年)】
- e-MTB 21.5%
- e-Trek(e-Cross, セミスポーツなど) 35.5%
- e-Cargo(荷物乗せ)3%
- e-City(ママチャリなど)38.5%
となっています。e-MTB(電動アシストマウンテンバイク)だけでもこの割合を使って計算すると、21万台以上!(98万台×0.215)となります。
e-Trekも合わせると約56万台程!(98万台×0.57)となります。
これは、日本国内の年間の電動アシスト自転車生産数とほぼ同じになるので、いかに、スポーツ寄りである「イーバイク」が多いかがおわかり頂けるでしょう。(日本での「イーバイク」の定義予測はこちらを参照下さい。)
上記のドイツのイーバイクは、2018自転車総販売台数は420万程。その中でe-MTB、e-Trekを「イーバイク」、e-Cargoと、e-Cityを「電動アシスト自転車」としてイメージを表しています。
その他欧州諸国も「イーバイク」の人気は盛り上がっています。
これだけスポーツ寄りの需要があるわけですから、次に注目されるカテゴリーは、やはり
e-Road(電動ロード)
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になります!
ロードバイクですから、自転車フリークに詳細を見られ、軽さや見た目も重要視されてくるでしょう。
肝となるイーバイクシステム(電動アシストユニット)もその要求に応えるように開発されてきており、ぱっと見ただけでわからないというレベルでなく、一般の方が見たら全くわからないレベルになってきています。しかも重さも抑えられています。
海外のe-Road(イーロード)の電動アシストシステム
海外のe-Roadに使われるイーバイクシステム(電動アシストシステム)は、大きく二つに分かれます。
・「バッテリーやユニットを目立たなくし、軽さも追及」
・「大容量のバッテリーで長距離走行を可能にし、バッテリーやユニットは極力目立たなくする。」
やはり、主力は「バッテリーやユニットを目立たなくし、軽さも追及」するタイプで、これに使われるイーバイクシステム(電動アシストシステム)は、
大きく2つ
「eibkemotion(イーバイクモーション)」社社製
「FAZUA(ファズア)」社製
になるので抑えておきましょう。同様なライバルのユニットも下記の主な仕様一覧表に記載しておきます。
<海外のe-Roadドライブユニット 主な仕様一覧>
「FAZUA」『 evation1.0 drive pack』
「FAZUA(ファズア)」の『evation1.0 drive pack(イベーション1.0ドライブパック』は、
- BOTTOM BRACKET(ボトムブラケット)
- DRIVEPACK(ドライブパック(モーター他))
- REPLACABLE BATTERY(リプレーサーブル バッテリー)
の3構成になっています。(その他SW等構成品はあり。)
特徴は、センタードライブ(足元のペダルの部分にアシストのモーターがある。)でありながら、
- システムが極小サイズで外観に影響しにくい
- 最大60Nmと他社のセンタードライブ並みのパワー(トルク)
- モーターが簡単に取り外せる。(バッテリーも外し、カバーをすることで2.9kg減らせる)
の三つの特徴があります。
かなりの数の自転車ブランドがe-Road他に採用し始めています。
「ebikemotion」『X35system』
「ebikemotion(イーバイクモーション)」『X35system』は、ダウンチューブ(※)の中にバッテリーを搭載し、駆動するモーターは後輪のハブ(中心側の回転する部分)で構成されるイーバイクシステム(電動アシストシステム)です。(※)ダウンチューブとは、ハンドルとペダルの間のフレーム(本体)の部分を言います。
特徴は、
- システムトータルで3.5kg(バッテリーも含む)しかない
- 写真ではイーバイクであることがわからないレベル
となっており、
最大トルクは40Nmと控えめ(※)ですが、軽さと目立たなさを追求したシステムと言え、こちらも多くの自転車ブランドがe-Roadへ搭載を始めています。
(※)数値は小さくても後輪のハブのため、センタードライブの値とは比較できず、ギア比分の回転が増えるため、実質トルク感は上になります。
出典:ORBEA
華麗なるハイエンドe-Road(イーロード)
さて、本題の海外にはどんなe-Roadのモデルがあるのかを紹介しましょう。
すでに、多くのe-Roadがありすぎて集めるのに困るほどでした。
ですので、下記の基準でモデルを絞りました。
・比較的名の知れた自転車ブランド、特徴あるブランド
・各社モデルのハイエンド(高性能、最高級)モデル
・コンセプトモデルでなく価格が出されているモデル(2019年4月時点)