サイクルモード大坂でリッジランナーが試乗できたので乗ってみました。
埼玉サイクルEXPO(2018/2/17-18)では試乗できなかったので、大きなイベントの試乗は
今回が初めだったかもしれません。
リッジランナーとは?
「リッジランナー」
は、先日急遽発表を行い、発売日も公表した
MIYATA(ミヤタ) の本格電動アシストマウンテンバイク
です。
主なスペックは、先日の情報(こちら)に本体重量と特徴を加え、下記になります。
重量は見た目の重厚さよりは軽く21.3kgになっています。
パナソニックのXM1の本体重量が21.8kgであるのに対し、
ハンドルが長く、電池容量も1.75倍なのに
軽い!
ことになります。
(※)XM1:36V×8Ah 11Ah相当、リッジランナー:36V×14Ah 20Ah相当
後発のライバルのスペックを知ってからの発売という強みを活かしていえると言えるでしょう。
また、急遽1月に発売日も含めて発表したことから、
スペック、生産体制などがすでに決まっていたにもかかわらず、ぎりぎりまで状況を表に出さずに発表したことになります。
他の後発のマウンテンバイクも意識したものと伺えます。
MIYATAの戦略的な進め方に本気度を感じ取れますね。
ドロッパーシートシフトってなに?
このリッジランナーのスペックを見ていっても、読み飛ばしてしまような機能がありました。
”ドロッパーシートシフト”
です。
これは、シートの高さをハンドルにあるレバーで調整できる機構です。
使い方としては、
・下げる時はレバーを押して、座りながらお尻で下にさげます。
・上げる時もレバーを押して、お尻を浮かすとシートが上がってきます。
上がってくる様子は下記映像を参照下さい。(7秒音声なし)
これにより、実質シートに座りながら調整することが可能になります。
この機能は、現状他の電動アシスト自転車にはなく、
リッジランナー唯一
の独自機能となっています。
この機能のメリットとしては、
街乗りセッティングと山の中のシート高さのセッティングを、
ロックアウト機構(サスペンションのオンオフ)と共に切り替えたり、
山道のコースによってセッティングをする時、足の着地感を確かめながら
シートの高さを調整できるというのが利点といえるでしょう。
試乗してみました。
今回の試乗コースは長い距離ではあったものの
マウンテンバイクを試すには、なだらかな下りと上りだった
ため、街中でのパフォーマンスを見る程度になっています。
乗った感じとしては、
やはり本格マウンテンバイクということでハンドルが広くなっており、
通常よりだいぶ手を広げた状態で乗るスタイルになります。
山道の起伏や凹凸に対応できるようこの広さが必要となるでしょう。
コースの下り坂での高速での安定感も問題ありませんでした。
ただ、街中でも歩道に乗り上げなければ乗ることは可能ですが、
やはり
人の多い歩道の無い狭い道
は、ハンドルの幅が広いため、極力避けることになるでしょう。
試乗コースがロードバイクでもダンシング(立ち上がってペダルをこぐ)が必要なぐらい急な坂で試せると、坂の上りのパフォーマンスが見れたと思うのですが、それは試せませんでした。
ただ、軽いギヤでゆるい坂を登った時、回転数を上げてもついてきたので、これは坂が急になるとメリットが見えてくるなという片鱗は伺えました。
坂道に期待していた方がいたなら、今回のコースでは他の電動アシスト自転車と比較してメリットを感じられなかった人もいることと思います。
試乗では大半が身体能力もありかつ軽いロードバイクに乗っている方がスピードを出されていたので、速度の比較からあまり速さや爽快感を感じられなかったかもしれません。
坂道でも、もっと急なところを軽いギヤでHIGHモードで登って試せる環境を、メーカーやイベント側で用意してもらえると、もっとメリットの部分がわかったのではないでしょうか。
まとめ
黒いボディに赤いラインの存在感がある
MIYATAのリッジランナーですが、
本格的電動アシストマウンテンバイクという観点からだと、
やはり価格帯的にもライバルは
YAMAHAの「YPJ-XC」
となってくるでしょう。
また、主に街乗りや急な坂道などの用途に使おうというユーザーや、
ファッション的に乗りこなしたいというユーザーの方には、
ハンドルが短い分だけ、街中での取りまわしのしやすさがある
パナソニックの「XM1」も比較対象となるでしょう。
また、もう少し短絡的な目でみると、それぞれ各社のマウンテンバイクは
カラーリングやデザインに特徴があります。
自分の好みのカラーリングも合わせて候補を絞っていくことにもなるのではないでしょうか。
バックボーンにMERIDAを持ちつつ、SHIMANOの電動アシストユニットSTEPSを搭載し、
電動アシスト市場にて本格参入と復権をかけているであろう
MIYATA(ミヤタ)
に今後も注目していきたいと思います。