2021年大阪サイクルモードで発表ができなかった、「GIC(ジック)」の新型の電動アシストクロス(e-Cross)が発表されました。(当時の状況はこちら)
旧モデルの『TRANCE MOBILLY e-MAGIC700』は、
自転車のフレーム本体にバッテリーが入りバッテリーが目立たないデザインで36V-7Ah、15.5kgの本体重量で、税抜き15万円の電動アシストクロス(e-Cross)が、様々な要因で在庫切れになり、買えない方々が、次期モデルを期待していたことと思います。
そこで満を持して?発表されたのが、
『RENAULT E-MAGIC7016』(2022年1月発売予定)
になります。
(↓最新の価格、在庫は画像クリックし確認下さい。)
バッテリーは、ボトルゲージとボトルに擬態化したタイプで25V-5.2Ah、本体重量16.6kgとなります。RENAULT(ルノー)ブランドとなり、スッキリしたデザインになっています。
ここまでは、さっと何気なく読まれた方もいると思いますが、
今まで期待して待っていた方は、え、ちょっと待って?という状況ではないでしょうか。
最初に伝えた旧モデルの『TRANCE MOBILLY e-MAGIC700』が、下記の写真です。
カラーリングの好みはあるかもしれませんが、バッテリーがフレームに格納されてぱっと見は普通のクロスバイクに見えるようなタイプです。新旧どちらか判断がつかないのではと思います。
いや、仕様や中身が良くなったのでは?という方も見てみましょう。
<GIC イークロス(e-Cross) 主な仕様 新旧比較>
緑の→:良くなった点
価格は、1万円下がったものの、バッテリーが見た目が変わっただけでなく、容量がなんと約半減!になります。7.0Ah→5.2Ahになったので、2~3割少なくなったと思われた方は間違いになります。(バッテリー詳細の説明はこちら)
36×7=252Wh → 24×5.2=124.8Whなので、約半減です。
じゃあ軽くなったの?と思うと、15.3kg → 16.6kgに増えています。
これは、タイヤが、700C の幅 28 → 32 (mm)へ太くなっています。
このタイヤの幅が太くなったことが重量増に響いていることでしょう。特にイーバイクにおいては、太くなったメリットとして乗り心地がアップする、走行の安定性が増すといったことがあるので一概に悪くなったとは言えません。
ただ、「少し安くなったけど、見た目が変わって、バッテリー半分なのに重くなっちゃった。」というのが期待していた方の見解となるでしょう。
どんな方が購入に向いている?
- 前のモデルだと、ちょっとタイヤが細いと思われていた方。
- 前のモデルの赤いメタル色がカラーリングとして趣向に合わなかった方。
- RENAULTブランドとなって、前のモデルよりブランド力が上がったと思われる方。
- 前のモデルだと、バッテリー付近のケーブル類が外にあり、それが嫌だった方。
- 擬態化バッテリーのデザインが気に入った方。
となるでしょう。
バッテリーがボトルとボトルゲージに擬態化した、後輪ハブモータータイプは日本市場初と言えます。
ただ、このボトルとボトルゲージの擬態化のモデルは、すでに前輪ハブモーターでは存在しています。
それは、「イオンバイク」の『アレグレスe』です。
バッテリ-容量は9.6Ah(24V×6.4Ah=153.6Wh)
(↑詳細価格、在庫等は画像クリックし確認下さい。)
昨今、容量アップのモデル『アレグレスe プラス』も出ました。
バッテリ-容量は9.6Ah(24V×9.6Ah=230.4Wh)
(↑詳細価格、在庫等は画像クリックし確認下さい。)
バッテリーは、「サイモト」取り扱いの同タイプの擬態化タイプのバッテリーですが、
容量がそれぞれ異なります。
『RENAULT E-MAGIC7016』<『アレグレスe』<『アレグレスe プラス』
5.2Ah<6.4Ah<9.6Ah の順になります。
値段は、『アレグレスe』 9万を切る価格、『アレグレスe プラス』が9万を超える価格です。
『RENAULT E-MAGIC7016』は、14万です。
もちろん軽量、後輪ハブモーターという違いはありますが、バッテリーどうしたの?という状況です。
まとめ
期待していただけに辛口となってしまいましたが、同じく在庫がなく買えなかった人も同じ見解となった方はいることでしょう。
もちろん、昨今の半導体不足、材料の高騰で価格を下げることは並大抵のことではなかったのは理解致します。
実際走りが大きく違っているということも、もしかしたらあるのかもしれません。
それでも、少し価格が上がっても前モデルに対して、落ち着いたカラーリングにしたり、タイヤの太さだけ買えるだけでも良かったと思います。
当方としては、バッテリー付近のケーブルを、インナーワイヤータイプにして見た目を向上し、昨今自転車価格の高騰を受けて、やむなしで価格は上げて出すか、軽量が売りのGICならば、更にフロントフォークをカーボンにして20万付近の価格にして軽量を売りに大々的に発表などを期待していましたが、斜め下の方向となってしまいました。
でも、在庫がないんだからしょうがないのでは?という声もでてきそうですが、昨今の下記2モデルも考慮してみると良いでしょう。クラウドファンディングも折り畳み電動アシストがかなり出てきていますが、電動アシストクロスバイクも発表されました。知名度ブランド力はまだないものの仕様や価格面で大手のメーカーも注目せざるを得ないでしょう。また購入する際の価格は実際の記載より先行予約等で同等な価格で入手できます。(期間限定ではありますが。)
「アベントゥーライフ」 『WELB(ウエルビー)』
「DAITORA」『電動アシストクロスバイク DAITORA-BIKE』
追記)
バッテリーはフレームインのタイプでなくなったのは、構造的に問題でもあったのかと疑ってしまいますが、特許申請をするぐらいでしたので、価格面での折り合いがつかなかったことによるものと予想します。仕様がなかなか出てこず、21年大阪サイクルモードライドに間に合わなかったので、社内でも意見が分かれたのではないでしょうか。(これは完全に予測ですが、、、。)