「スペシャライズド(Specialized)」は、アメリカ(北米)の自転車ブランドです。ロードバイクを乗る方で知らない方はいないブランドでしょう。
そんな「スペシャライズド(Specialized)」から、いきなりハイエンドのイーバイクが日本国内に投入されます。
今まではイーバイクに関しては控えめな動きだったのが、2019年にオリジナルのイーバイクユニット『SL1.1 motor』 を開発し、まず海外で投入されました。
(↓『SL1.1 motor』海外の電動ユニットは下記記事参照下さい。)
既存の軽量ユニット 「FAZUA(ファズア)」、「e-bikemotion(イーバイクモーション)」などを搭載するブランドが多い中、オリジナルのユニットを開発し搭載してきたことはインパクトがありました。
(「FAZUA(ファズア)」「e-bikemotion(イーバイクモーション)」のユニット、海外のハイエンドモデルは下記記事を参照下さい。↓)
今回「スペシャライズド(Specialized)」が、どんなイーバイク(e-Bike)を国内に投入するかというと、
・e-road(イーロード:電動アシストロードバイク(グラベル含む))
・e-MTB(電動アシストマウンテンバイク)
の2タイプです。
まあ、これなら普通に思えるのですが、なんと
e-road 6グレード(モデル)、e-MTB 5グレード(モデル)もあります!
<e-road 6グレード(モデル)主な仕様一覧>
<e-MTB 5グレード(モデル主な仕様一覧>
「スペシャライズド(Specialized)」イーバイクの特徴
今回のこれらのイーバイクの特徴はとにかく自社開発(カリフォルニアで設計(スイスのエンジニア))の『SL1.1motor』を活用したイーバイクユニット搭載になります。
この『SL1.1motor』はセンタードライブ(ペダルの部分のモーター)の中では最軽量クラスで、1.95kgと2kgを切る軽さです。
最大トルクは35Nmとパワータイプのユニットと比べると控えめですが、センタードライブと軽さにより、取りまわしのよさのメリットは高いでしょう。
(↓他の電動ユニット(イーバイクユニットを知りたい方はこちらの記事参照下さい。)
また、スマホ(Bluetooth通信)でイーバイクユニットの制御ができたり、バッテリー管理システムも備えたりとオリジナルユニットの開発のメリットを出しています。
また、もう一つの特徴はハイエンドのモデルが多いことです。本体価格が100万円以上のモデル(S-WORKS)も数モデルラインナップされており、海外並みの投入を日本国内にもしてしまったところに力の入れようがわかるというものです。
一気にハイエンドモデルを投入し、ブランドイメージを日本国内に作る戦略かもしれません。
「S-WORKS」とは
主な仕様表でも見れますが、ラインナップには一際値段の高いハイエンドモデルがあります。ロード界では周知の事実なのですが、「スペシャライズド(Specialized)」にはプロ仕様のブランド名ともいえる「S-WORKS」があります。
自動車で言えば、トヨタの「TRD」、日産の「NISMO」とも言うべきでしょうか。わかりにくければ、トヨタの「レクサス」、日産の「インフィニティ」と言ってもよいかもしれません。
それでも、わかりにくければドンキの「メガドンキ」をイメージして下さい。(意味がちょっと違ってきました、、、(笑))
いずれにしろ、最上級プロ仕様を、「S-WORKS」としています。
(「SPECIALIZED」でも充分なスポーツサイクルブランドですが、、。)
自転車のフレームには、「SPECIALIZED」でなく、「S-WORKS」のロゴが使われます。
使われている部品も、高級ロードに使われているそのものです。
富裕層の方々は是非注目して頂きたいものです。ハイエンドのこれらのモデルで乗り付ければ、高級なカバンや時計を身に着けるより、ブランド感だけでなく、スポーティーなイメージも与えられるでしょう。
まとめ
ハイエンドe-road(イーロード)一番乗りは「スペシャライズド(Specialized)」でした。また、e-MTBと共に各カテゴリー国内最軽量となります。その分価格も張ります。(2020年2月現在)
昨年はいつかはハイエンドe-road(イーロード)が出るだろうと予測していましたが、こんなに早くに実現するとは思いませんでした。海外ではすでにいくつもハイエンドe-road(イーロード)があるのですが、日本の法規制に合わせるのに時間がかかると思ったからです。
しかし、「スペシャライズド(Specialized)」はオリジナルのユニットを開発した体制があるので、柔軟に素早く日本の仕様に合わせることができたと言えるでしょう。
他のブランドはユニットは自社開発でないので、ユニットのメーカーが日本市場に合わせる必要があるので、日本市場に表れるにはもう少し時間がかかるかもしれません。それまでに「スペシャライズド(Specialized)」がどれだけ地位を獲得できるかが注目すべきところです。