大発表!
YAMAHAは、4つのYPJのコンセプトモデルを出してきました。
なんと、しかも
4モデルとも日本国内で発表される!
ことになった!とのこと。
(すでにトップからアナウンスされている模様。公式にもジャパンプレミア
Japan Premereとなっています。)
現状、時期、価格、仕様は未発表ですが、展示されているものが、
最終仕様に近いものになりますね!
<発売が決まった新YPJ 4モデル>
- YPJ-XC 電動アシスト 本格的マウンテンバイク
- YPJ-ER 電動アシスト クロスオーバーロードバイク
- YPJ-EC 電動アシスト フラットバーロードバイク
- YPJ-TC 電動アシスト トレッキングバイク
YPJのアルファベットの意味するものは?
まず、そもそもYPJってどんな意味?って思う方もおられると思います。
YPJは、(Yamaha ProJect)の意味になります。
ヤマハが会社として新製品を開発するときに、
プロジェクト体制(色々な部署からメンバーを募って特別体制で期限を決めて取り組む)
で行われますが、
その意味合いやイメージをそのまま名前にしていることになります。
今回日本で発売されることは決定しましたが、YPJのJは、JapanのJではないんですね。
もう少し名前の意味合いをみていきます。
現行のYPJ-RとYPJ-Cがありますが、
Rは、Road Bike(ロードバイク)
Cは、Cross Bike (クロスバイク)
で、誰もが想像できる名前でしょう。
今回発表になったのは、
YPJ-ER,YPJ-EC
このEは、Enduranceの”E“が加わった名前になっています。
Endurance(エンデュランス):耐久性、持続性
という意味があります。
ロードバイクでもエンデュランス系と言われる長距離のサイクリングをするタイプの自転車でもこの単語が使われます。
今回の場合は、現行YPJ-RとYPJ-Cに対して、よりバッテリーの持続性を持たせたという意味合いを持たせ、YPJ-ERのように、Enduranceの”E“が加わっています。
現行YPJ-C、YPJ-R: 2.4Ah(25.2V×2.4Ah=60.5Wh)に対して、
新YPJ 4モデル :15.9Ah相当(25.2V換算)(36V×11.1Ah=400Wh)
容量としてはなんと6倍以上!となります。
より長距離、長時間アシストが可能になります。
現行YPJ-RとYPJ-Cの電動アシスト自転車としての走行性能は認められつつも、
もう少しバッテリー容量が欲しい!
という声があったのが今回反映されたものになるでしょう。
その他、YPJ-TCのTは、Trecking(トレッキング)のTであることは想像しやすいですね。
それでは、各モデル見ていきましょう!
YPJ-XC(電動アシスト 本格的マウンテンバイク)
YPJシリーズから電動アシスト自転車の本格的なマウンテンバイクYPJ-XCが発売さることになりました。
パワーユニットは、マウンテンバイク用に開発されたPW-X(詳細こちら)で、より高回転耐久(及び低回転、高回転共にトルクアップ)されたものになります。
主な構成は下記になります。
その他機能としては、走りながらにサスペンションのロックとストロークを手元のレバーで切り替えられる機能があります。
これは街などの舗装路では、サスペンションをロックして力を極力逃がさないようにして、山道などに入って段差のあるところでは、ストロークで段差を吸収できるよう走りながら瞬時に切り替えができることになります。
また、ディスプレイの下には電力供給用のUSBがついており、スマホ充電などに電力供給ができるようになっています。
パナソニックで発売された電動アシストマウンテンバイク 「XM1」を意識した構成及び価格設定にしてくるのは間違いなく、ほぼこのコンセプトモデルに近い形で最終仕様はほぼ固まってきているようですので最終のプレスリリースを待つのみの段階です。
YPJ-ER(電動アシスト クロスオーバーロードバイク)
予想としては、ダートも走れる本格的シクロクロスかとも思いましたが、実際は、現行の電動アシストロードYPJ-Rより、よりエントリー層(やり始めた方)に向けた仕様となり、扱いやすさを重視しているようです。
コンポは変速機はTiagra(ティアグラ)で、YPJ-Cの105よりローグレードのものが使われています。ただ、ブレーキは前後ディスクブレーキとなっており、効き目重視の仕様になっています。
またタイヤは、700×35CのCSTというメーカーのイーバイク用のタイヤが装着されていました。現行のYPJ-Rの700×25Cに比べて太くなっており(※)、凹凸のある未舗装路などで扱いやすさは向上します。このタイヤがクロスオーバーロードバイクの特徴を表しています。※35C、25Cはタイヤの太さを表しています。(それぞれ35mm、25mm)
YPJ-EC(電動アシスト フラットバーロードバイク)
激戦区のフラットロードバイクやクロスバイクといわれるカテゴリーですが、既にYPJ-Cを市場投入はしています。
ただ、今回あらたに大容量のバッテリー搭載のYPJ-ECが加わります。
現行のYPJ-Cに対して、変更点は、ユニットのバッテリーやディスプレイだけでなく、ブレーキがディスクブレーキになっています。
気になるのは、これだけ激戦区であるにも関わらず、変更点は以上のように見受けられました。
まだ、明らかにされていない部分で、他のメーカーと比べて価格が安いなどの価格優位性があることは期待したいものです。
現状は、このカテゴリーでユーザーが増えていくというような市場拡大がまずは第一歩と想定しているかもしれません。
どうしてもこのモデル自体に何らかのサプライズを期待してしまいがちですが、今回は4モデル投入自体がサプライズなので、次回を楽しみにしたいと思います!
YPJ-TC(電動アシスト トレッキングバイク)
最後の4つめは、トレッキングバイクと言われるカテゴリーになります。
より気軽にスポーツタイプの自転車を楽しめるようにと視野を広げたモデルになります。
特徴的なのは、泥よけが前後車輪についていること、前輪にサスペンション、後輪にキャリアが搭載され、更にスタンドもついていることです。
泥よけについては、雨の日やぬかるんだ道での走行などで、水や泥の跳ね上げにより人や荷物などにかからないよう装着されています。
サスペンションは、YPJ-XCのような本格的なマウンテンバイクのサスペンションではないものの、乗り心地向上や、ちょっとした段差、凹凸への乗り上げなどの対応ができる、トレッキングバイク用のものが使われています。
リヤキャリアは用途はそのまま荷物を後ろに乗せれるようになっています。
デザイン性も目立たないよう考慮されたものが装着されているのはYAMAHAならではと言えるでしょう。
タイヤは乗り心地も考慮され、4つのモデルの中では一番太い37mmのものが装着されています。
トレッキングバイクというカテゴリーでどのようなモデルを出してくるかと想像していましたが、
長時間ゆっくりと景色を楽しむポタリング、ちょっとした旅をするプチブルペから、雨でも通わなければならない通勤、通学用になど、幅広い用途を想定された自転車になっているとも言えます。
現行のPAS Braceの後継とも言えるでしょうし、新ジャンルとも言えます。
価格的にもPAS Braceの上に設定されるのが順当なところではあると思いますが、価格は未定のため、これもプレスリリース待ちになります。
泥よけ、キャリア、スタンドまでついていますが、フレーム形状のためかデザイン性もよくまとまっていますね。
あのちょっときつい山を超えたホテルにこの自転車で泊まりに行ってみよう!など想像を膨らませてくれます、、、。
まとめ
今回の4モデル日本国内発売発表により、電動アシストスポーツタイプの裾野を広げるという戦略をYAMAHAはとっていることでしょう。
軽量、高性能を追求というより、
よりエントリー層(始められる方、間もない方)を想定し、
用途に合わせた4モデルものカテゴリーを広げた設定をしてきています。
電動アシスト自転車の構成としては大容量のバッテリーを積み、
よりアシストが長時間維持
できるようにし、
4モデルとも
効きが良いディスクブレーキ装着など扱いやすさを重視しています。
こうしてほしいというような要望もありますが、
まずは、
新YPJ4モデル日本国内発売発表!
で、電動アシストスポーツモデル拡大への大きな動きを見せたくれたことに
おめでとう!と感謝!ですね。