ベネリ(Benelli)は、1911年イタリアで創業されたオートバイメーカーです。
スポーツカーのデ・トマソ パンテーラで有名な
デ・トマソ社
の買収を経て、
現在は、中国の銭江(KEEWAY)グループの傘下になっています。
今回は、
2018年春発売のベネリ(Benelli)の「Nerone27.5+」の情報になります。
2017年春に発売されている「TAGETE27.5+」に比べて、
よりダートや山道用に
タイヤがセミファットタイプと太くなっています。
フレームはトップチューブ(ハンドルからシートまでの部分)に
カーブを利用したデザインになっています。
また、迷彩色的なカラーのタイプも展示されていました。
試乗フィーリング
TREKの「Verv+」の後に試乗しましたが、
平坦な道ではアシストフィーリングに大きな差を感じませんでした。
ただ、坂を登る時には、
双方共アシストが一番強いモードで試しましたが、
こちらの「Nerone27.5+」の方がアシスト感を強く感じました。
アシストの制御の違いが出る部分ですね。
感覚を表現するのは、難しいのですが、
自動車のターボもタイムラグがあってターボがかかった方が、
ターボ感を感じられるように、
今回のベネリの「Nerone27.5+」のユニット(BAFANG製)も、
坂では後から背中を押す感じは、TREKの「 Verve+」より感じられました。
タイムラグといっても遅さを感じる嫌な感じではない程度にアシストするので、
こちらベネリのユニットを好む方もいることでしょう。
ダートでは乗れてませんが、たっぷり空気が入ったタイヤなので、
雨で穴があいて固まったぼこぼこの道なども乗り心地は確保してくれそうです。
サービス保証体制
やはり他の海外メーカーと同様に、
メーカー保証としては、WEB上に掲載はされていません。
ユニットのメーカーであるBAFANGは、
保証のポリシーとして、
”基本は製造してから30カ月、電動アシスト自転車の販売日から24カ月保証されるが、メーカー保証はそれがそのまま反映するとは限らない”
とあるので、メーカー側(ユニットを使って自転車にしている側)のベネリの保証はどうなっているかはわからない状況です。
ただ、BAFANGのWEB上にこういった保証ポリシーの記載(※英語記載)があることは、
品質に自信がなければ保証期間を伝えられないので、ユニットに関して安心感はでると思います。
また、基本の型式認定(TSマーク)も通っているので、自転車の強度的に致命的な問題が出る確率は低いでしょう。
また、販売点数は、全国25か所程度はあるものの、埼玉より北にはないなど偏りがあるため、今後の課題となるでしょう。
一定の不良率、経年劣化での破損などは発生するものなので、やはり保障体制を
確保や、販売代理店契約、保証内容をオープンにしていくことなども今後の課題となります。
まとめ
価格は未定の
「Nerone27.5+」は
セミファットタイヤを装着している電動アシスト自転車がないため、
大きな特徴ではあります。
ダート、雪上用途としてセカンドバイク的に使うのはよいのではないでしょうか。
ただ、より一般的には、
同じユニットを積む既に発売されている
「TAGETE27.5+」
も注目されてもよいでしょうね。
どちらかというと、「Nerone27.5+」のようなファットタイプより、
「TAGETE27.5+」のようなタイプの街乗りに向いているタイプの方が
需要があるでしょう。
はじめて電動アシスト自転車を購入して、街乗りにも使う方には「TAGETE27.5+」
の方をおすすめすることになります。
将来的には、ビジネス的にも我々ユーザーにとっても
「TAGETE27.5+」の進化版を望むことになるでしょう。