電動アシスト自転車で、ダイエットに適したクロスタイプのおすすめは何かというと、選択はかなり狭められてきます。安全、性能、補用パーツなどの観点から、やはり国産で実績のあるメーカーを選んだ方が良いでしょう。
体力にあまり自身がない人、周りに坂が多い人には、
『YAMAHA Brace XL (~2016モデル), XL (2017モデル) 』
同系(※)の
『ブリジストン リアルストリーム』
をおすすめします。((※)駆動をYAMAHA、フレーム、その他自転車部品をブリジストンで開発担当し、双方で同タイプを販売しているようです。)
数年少しずつマイナーチェンジを行ってきた電動アシスト自転車で、完成された実力があります。無理しすぎないスピードで長く走れる自転車になります。YAMAHA においては、電動アシストのクロスタイプのYPJ-Cが発売されましたが、大容量のバッテリーにてアシストを長時間できるものとして、住み分けがされていると言ってよいでしょう。2017モデルにおいては、総重量、大きさ変らずでバッテリーが12.8Ahから15.4Ahになり、標準モードで59kmから71kmの距離となって更なる容量アップがなされています。これは、サイクリングコースなどでアシストが少ない領域を多用した場合などは、100km~120kmぐらいの走行も可能となり、サイクリング、ポタリングを始める方には十分な距離になってくるでしょう。また、坂が多かったりなど条件が厳しくてもたいていのルートなら、標準走行の容量の半分程度の35km~40kmは走行可能になるでしょう。すると、2時間程度の走行は可能となるため、ダイエットのきつすぎる部分をサポートするのには十分なバッテリー容量と言えます。丈夫ではあるのですが、車重は23kg程度と他の電動ママチャリタイプよりは軽いものの、もう少し重量ダウンがされるとより隙がないものになります。ただ、アシスト力は定評のあるS.P.E.C.8の制御で重さは感じさせませんので通常の利用では気にしすぎることはないでしょう。
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また、ペダル部分のカバーがあることで、スーツのパンツの裾のチェーン巻き込みが皆無になるのも気づきにくい利点です。もちろんスーツでも足元にバンドをしてチェーンに絡まないようにすれば良いのですが、そのまま気にせず乗れるカジュアルさはやはり魅了になります。
内装(8段)については、シフトチェンジの時に力をかけて踏み込まないことが必要になる分、信号などで停止した後からも、カチャっとシフトを変えられるのが利点になります。(外装だとチェーンが外れる可能性が出てくるため、そのままのギヤにするか、停止する直前で漕ぎながらギヤダウンが必要になります。)
価格はYPJ-Cに対して実売5万弱安くはなるものの、14万程度にはなるので、電動アシストでない自転車に比べると高価にはなります。ただ無理なくダイエットを行うには、日本の法律上の規制ではもっともアシストを有効に活かせる部類に入るでしょう。(想定巡航速度20~25km/時)