写真は日本発売予定なし 電動アシストマウンテンバイク(200kmの走行が可能)
BESVとは?
e-Bike(電動アシスト自転車)ブランド
「BESV(ベスビー)」とは
Beautiful、Ecology、Smart、Visionの頭文字をとって名付けられており、
簡単に言うと、
Beautiful デザイン性の高いもの
Ecology e-Bike(電動アシスト自転車)でエコ(ガソリン車などに比べて)
Smart 直感的な操作性、先進技術
Vision 上記3つの言葉をビジョンとする
となります.
ベースの親会社は、
DARFON Innovation Corporation(ダーフォン・イノベーション)
になります。
その上が、
DARFON Electronics Corporation
になり、
更に遡っていくと、
Ben Qグループ
に辿りつきます。
Ben Qというと、液晶モニターを思い浮かべる方も多いと思いますが、
グループとしては、
15会社、10万人、2兆6千億円の売り上げを誇るグループ企業になります。
<BenQグループ>
このBen Qグループの
DARFON Electronics Corporationは、
・Macのノートのライトキーボードのパテント(特許)を持つ精密機械技術
・バッテリー製造の技術
・電子制御技術
など
電動アシスト自転車のユニットに必要な技術を備えていることになります。
更に、
同じ台湾のGIANTから技術者を招きいれるなどして
自転車の技術も取り入れているようです。
これらのことから、
自らの技術力で、電動アシスト自転車を独自開発できる
”先鋭集団”
ということが言え、侮れないことをわかって頂けると思います!
現状はまだ知名度が、日本のメーカーよりないだけと言えるかもしれません。
BESV電動アシストスポーツタイプの新規ラインナップは?
それでは、サイクルモード2017で展示された、今後発売される新製品を見ていきましょう。
TRS1 電動アシストマウンテンバイク
このTRS1の特徴はなんといっても、
フレームが
カーボン
で出来ており、
重量も見た目は
- サスペンション
- 太いタイヤ
- 大容量のバッテリー
で重くなりそうですが、
19.2kg18kg
と電動アシスト自転車としては、
本体重量が非常に軽く!
なっています。
また、大容量のバッテリーの中でも
36V-14h(504Wh)
なので、日本のメーカーのママチャリ
20Ah(25.2V換算)
に相当するので、最大容量の物を供えているといってよいでしょう。
(計算方法詳細はこちらを参照下さい。)
電動アシストユニットは、
シマノのSTPES E8080シリーズで最新の物が搭載となっています。
ユニット(モーター)2.8Kg
バッテリー 2.63kg
<BESV TRS1主な仕様>
価格は消費税をいれると約50万円となり、簡単に手に入れれるものではない
です。
ただ、超軽量のカーボンフレームで、あえて日本のユニットを搭載して、
BESV
のブランド力を日本の中でも上げる戦略をとったものと思われます。
JR1 電動アシストロードバイク
JR1の特徴は、
電動なの?
と思わせるデザインでしょう。
1.バッテリーデザイン
ダウンチューブ(自転車本体フレームでハンドルとペダルの間の部分)
に装着されているものの目立たなくなっていること。
2.モーターユニット位置
センターユニット(ペダルの部分にモーターがある)でなく、
リアハブ(後輪の真ん中)に装着されてること。
上記2点がそう思わせる要因になっています。
BESV の Beautiful が正に実現されているものと言ってよいでしょう。
次に操作を見てみましょう。
上記写真のように、
アシストモード切替スイッチは、ドロップハンドルの左右に付いています。
左はアシストを抑える方で、右が強めるほうになります。
左スイッチ) アシストオフ←→ECO←→SMART←→POWER(右スイッチ
と切り替えれます。
さらに、
そのアシストモードを切り替えると、
アシストモードの状態をインジケーターが、
上記写真の様に
トップチューブ(自転車本体フレームの、ハンドルとシートステイ(いす)の間の部分)
の上部に付いていて、
アシストオフ:点灯なし
ブルー:ECO(エコ)
青:SMART(スマート)
赤:TURBO(ターボ)
と光り、色でアシストモードがわかるようになっています。
このモードはスマホのアプリ側にも表示できます。
ブルトゥースで車体の情報が送られるようになっているので
スピード、アシストモードその他を表示できるようになっています。
BESV の Smart が実現されていると言ってよいでしょう。
一つ懸念点を挙げるとすると
見た目はケーブルレスで良いのですが、
スマホのディスプレイを使うということなので、
給電(充電) 用の USBプラグ
があった方が良いのではと思いました。
=>カラーディスプレイに給電機能搭載決定(2018/5/27追記)
試乗に関しては、試乗車の変速機の調整ができておらず、
試乗が少ししかできなかったのですが、違和感は無かったため、
既に相当な仕上がりになっていると思われます。
やはり、意識しているのは、
YAMAHA YPJ-Rでしょう。
重さはやや重くなっていますが、
バッテリー容量が4倍以上、ディスクブレーキも搭載されているのと、
デザイン性から差別化はできていると言えます。
発売は2018年夏
となっており、コンポーネントも
シマノの最新の105
が装着される予定とのことです。
要注目の自転車です。
JF1 電動アシスト クロスタイプ
JF1の特徴も
やはり
電動なの?
と一瞬思わせるデザイン性の高さでしょう。
ロードタイプのJR1と同様な理由になります。
ただ、JR1のようなアシストモードのインジケーターなどは無く、
ディスプレイ、スイッチ共に他社と同様な構成となっています。
意識しているのは、
やはり、YAMAHAの YPJ-C と YPJ-EC でしょう。
車体重量はYPJ-Cに近づけ、
タイヤ、ディスクブレーキはYPJ-ECとほぼ同等で、
バッテリー容量は、
YPJ-C < JF1 < YPJ-EC
と間になっています。
YPJ-ECの価格、重量が発表されていないので、その部分と比較して
見ていくことになるでしょう。
電動アシストスポーツタイプでもクロスタイプは激戦区ではありますが、
少なくともデザイン性という意味での差別化はできていると言えます。
試乗した感じも反応の悪さ、違和感などはありませんでした。
まとめ
2017年4月より日本法人のBESV JAPANが設立されたので、
本格的な日本進出を決定したと言えるでしょう。
特に欧州で実績のあるe-bikeの流れや、今回展示したモデルからも
電動アシスト自転車でも”スポーツタイプを中心に”展開されていくことは間違いないでしょう。
技術力、デザイン力のポテンシャルはあることは伺えますが、
日本での成功をするには、
1.知名度の更なる向上
モデルの河北麻友子、女優の のん(能年玲奈)を起用して知名度を広げようとしていますが、もっとメディアに出て行く必要があるでしょう。
また、もっとバックボーンの会社をアピールしても良いのではないでしょうか。
2. 価格設定の検討
ライバルとの差別化で価格が高くなるにしても、少し高いぐらいの設定にしていくことも検討した方が良いでしょう。
(YPJ-RとJR1の価格差を4.5=>2万程度にするなど)
3.信頼感、安心感の向上
サービスパーツがすぐに手に入るイメージがないと
他の日本のメーカーのような安心感が出ないので、
パーツをすぐに供給できる体制や、街の自転車屋との修理店契約などを進めた方が良いでしょう。
ポテンシャルは相当高そうですので、今後も注目していきたいと思います!