電動アシスト自転車が好調であることは以前お伝えしました。
自転車内の占める割合が電動アシストに変わってきている流れに見えましたが、実は下記記事からもわかるように、原付きのシェアにも影響していたんですね。
ホンダとヤマハ発動機は21日、さいたま市と電動二輪車(EVバイク)の普及へ向けた実証実験を始めると発表した。ヤマハ発が市販しているEVバイクを市民に貸し出して、さいたま新都心駅で電池の交換サービスを提供。両社は利用状況を調査する。
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EVバイクは航続距離や充電インフラの不足などの課題もあって、日本での普及は遅れている。ヤマハ発の渡部克明取締役は「EVバイクは(公共交通機関と自宅を結ぶ)ラスト1マイルの移動に適している。実験で改善点を洗い出す」と話した。
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生活の足として使われてきた原付き1種は、電動アシスト自転車の普及や学生の利用減などが逆風となり、販売台数の減少が続く。さらに二輪の排ガスを巡る新規制が16年10月にスタート。今年9月からは継続生車種にも新規制が適用されるなど、販売環境は厳しくなっている。電動化と新たなサービスモデルの構築は大手2社にとって喫緊の課題となっている。
ホンダとヤマハが原付の電気バイク(EVバイク)の実験をさいたま新都心駅で始めるようです。
まず話がそれてしまいますが、バイクを競っていたホンダとヤマハが共同で始めること自体以前では考えられませんでしたよね。
さて、原付は、”電動アシスト自転車の普及や学生の利用減などが逆風となり、販売台数の現象が続く。”とあります。
確かに、自宅から家の距離が近い人は自転車、遠い人はバイクという従来の構図から、電動アシスト自転車がかなり駅から遠方の範囲まで割り込んできたと考えられます。
理由は原付バイクの価格と維持費(ガソリン代、駐輪場)が、電動アシスト自転車の方がかからないからと言えるでしょう。
例えば、駐輪場は電動アシスト自転車の方が、原付バイクより一般的には安価に借りれるからです。また税金もありません。
また、充電インフラ面など様々な課題も残っていると思いますが、バイク自体も昨今の情勢から出せるメリットを最大限活かせる物にした方がよいのではないでしょうか。
本サイトの意図とはやや外れていますが、考慮してみました。
まず、ライバルは、小型乗用車と電動アシスト自転車となりますね。
自宅から駅まで走る条件で、メリット、デメリットを考えました。
小型乗用車のデメリット:駐車スペースが必要。駐車料金が高い。
バイクのメリット:風を切れる。小型車より省スペース。移動スピードが速い。
自転車のデメリット :雨は避けれない。遠いと体力が必要。装備の重さに限界がある。
これらを考慮すると、原付バイク、EVバイクは、
普段は風を切れるバイクで、更に雨の時にも走れる物がメリットを活かされるのではないでしょうか?
よって、イメージとしては、例えば、下記のようになります。
普段は他のバイクと同じように使用でき、雨の日には折りたたみの屋根と雨よけを格納部分から引っ張り出し、雨風をある程度しのげる状況にできるものとなります、、、。
もちろん、以前より屋根付き2輪は存在しているので、普及していないのは、価格や高いところに重量物がある不安定さがあるのかもしれません。
上記だと、普段は風を切って、不安定さはなく走れ、雨の時だけ屋根付きに組み立て、雨対策としています。
自転車ではできない重量物が積めること、かつ自動車より省スペースになり、維持費が安いメリットも活かせることを想定しています。(デザインも洗練させる必要もありますね。)
実現には色々と課題があるでしょうが、小型自動車、電動アシスト自転車のできないことをしていかないと今の流れを止められないと思います。
ホンダは、小型自動車とバイク、 ヤマハは、バイクと電動アシスト自転車とそれぞれにライバルのジャンルを持っており、2社で全て網羅できて、きちんと足をひっぱりあわず、Activeな論議ができればよいものや仕組みが生まれるのではないでしょうか。
技術力も高いのでシナジー効果が出れば強いはずです。利用状況調査も活かしてEVバイクのジャンルをぜひ確立してもらいたいものです。